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アトピー性皮膚炎によりインフルエンザワクチン皮内注射の効果低下か

 インフルエンザの流行は続いており、今から予防接種を受けても遅くはない。
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 インフルエンザの流行は続いており、今から予防接種を受けても遅くはない。しかし、アトピー性皮膚炎のある人は皮内注射よりも筋肉注射を選ぶほうがよいことが、新たな研究で示された。アトピー性皮膚炎がある場合、注射の方法によって予防接種の効果に差が出る場合があるという。

 乾燥してひび割れたアトピー性皮膚炎患者の皮膚には、ブドウ球菌がコロニーを形成していることが多く、皮内注射でワクチンを接種した場合、免疫反応が低下すると考えられる。「ブドウ球菌感染はこうした患者に広くみられる問題であり、重度のアトピー性皮膚炎では90%の患者にコロニー形成が認められる」と研究を率いた全米ユダヤヘルス(デンバー)のDonald Leung氏は述べ、こうした患者は皮内注射よりも従来の筋肉注射のほうが高い防御効果を得られるとの考えを示している。

 米国では、アトピー性皮膚炎は最もよくみられる慢性皮膚疾患であり、小児の15%以上が罹患している。そのうち半数は大人になっても症状が持続する。米国では2011年に初めて成人を対象に皮内投与型のインフルエンザワクチンが承認された。針に恐怖を感じる人は当然、刺す深さの浅い皮内注射を好む。また、皮内注射は少ない薬量で十分な免疫効果が得られるという。

 Leung氏らは、アトピー性皮膚炎により皮内注射の効果に変化がないのかを検討するため、アトピー性皮膚炎患者202人と皮膚症状のない136人を対象に免疫反応を追跡した。皮内注射と筋肉注射を受けた比率は半々であった。

 約1カ月後、ワクチンの標的とするインフルエンザ株に対する防御を獲得したのは皮内注射群では11%であったのに対し、筋肉注射群では47%であった。42%の被験者の皮膚スワブ検体にブドウ球菌陽性がみられた。

 研究グループは、ブドウ球菌の存在が皮内注射群の免疫獲得率を低下させる原因であったのかは未だ不明であると述べている。しかし、これまでの研究では、ブドウ球菌のコロニー形成が免疫細胞を皮膚から「撤退」させる可能性が示されている。また、ブドウ球菌は特定の免疫系細胞の活性を妨げる毒素を産生すると、研究著者らは説明している。

 米ウィンスロップ大学病院(ミネオラ)のLeonard Krilov氏は、今回の知見は、アトピー性皮膚炎のある小児は特にインフルエンザ予防接種の必要性が高いことを示すものだと述べている。「アトピー性皮膚炎のある小児は免疫が低下している可能性があり、インフルエンザにより通常より重い症状が引き起こされるリスクが高まる。このような小児はワクチン接種の対象とすべきである」と、Krilov氏は説明している。

 今回の研究は「Journal of Allergy and Clinical Immunology」オンライン版に2月13日掲載された。(HealthDay News 2017年2月13日)

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